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大学院 修士課程

本ページの情報は2022年度の情報です。
2023年度の情報は、7月上旬に更新予定です。

研究科の特色

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取得可能な学位

修士(子ども学)

取得可能な免許状・資格

3種類
  • 幼稚園教諭専修免許状 ★1
  • 小学校教諭専修免許状 ★1
  • 臨床発達心理士(受験資格)★2

★1:幼稚園教諭1種免許状または小学校教諭1種免許状を持ち、本大学院で教育職員免許法所定の単位を修得した者は、基礎資格として修士の学位を取得するとともに各専修免許状の取得が可能です。教員免許状を有しない者で、学士の学位を有する場合は、本学「教育職員免許取得プログラム」を利用し、各専修免許状の取得を目指せます。

★2:発達心理学をベースに発達的観点から人の健やかな育ちを支援する専門家です。一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構の認定資格です。本大学院で指定科目を履修し、修士課程の修了を基礎資格に審査を経て取得できます。資格の詳細はhttp://www.jocdp.jp/を参照してください。

修了後の進路・活躍の場

  • 在職現場(幼稚園、保育所、小学校、行政など)および子育て支援等地域への貢献
  • 保育者養成など教育研究機関への就職、大学院博士課程への進学
  • 高度専門家を求める行政・シンクタンクや子ども文化・産業・公益団体への参画
2021年度 修士論文論題
  • 3歳児の試行錯誤過程の検討
    ——可動式遊具の組み合わせ場面に着目して
  • 園生活における幼児のロコモーションに及ぼす園環境の影響
  • 「発達支援が必要な子ども」の保育における加配保育士の困難感
  • 保護者の習い事についての意識と幼児の習い事指導者に求められる資質に関する研究
  • 2010年代以降の中国都市部にみる乳児保育の展開
  • 自分のことを語る経験の意味について
    ——地域若者サポートステーションのプログラム参加者に焦点をあてて
  • 児童発達支援センターの保育者における専門性の形成過程
    ——組織アイデンティティとの関連性に着目して

学生voice

子ども学研究科 子ども学専攻 修士課程2年 F.N. さん 早稲田大学 第一文学部 総合人文学科(日本文学専修)
2010年卒業

子どもを知ること、私を知ること、
人間を知ること

異年齢保育をおこなう保育園に勤務するなかで、発達の違いによって認識世界が違う子ども同士が、どのように遊びを成立させているのかという問いを持ち、大学院に入学しました。
さまざまなバックグランドを持つ仲間や、幅広い分野の専門性を持つ先生方との白熱するディスカッションは、本当に刺激的です。子どもに関する知見が広がり、認識が深まり、大学院での学びが現場での実践の質を上げるのは言うまでもありません。しかし、もしかしたらより魅力的なのは、子どもについて考えることが、私のすべてが問い直されることに、ひいては人間とは何かという問いにもつながっているということです。子どもについて学ぶ中で湧いてくる問いには限りがありません。
すべての学びを一つのテーマに収斂して修士論文を書き上げるのは、未知の世界へ踏み出すような思いですが、修了したあとには、研究的視点を持つ実践者として保育の見え方が変わるのではないかと思っています。

学生voice

子ども学研究科 子ども学専攻 修士課程2年 K.A. さん 白梅学園大学 子ども学部 子ども学科
2016年卒業

多様な考えに触れ
深めるソーシャルワーク

医療ソーシャルワーカーとして病院に勤めています。ソーシャルワークとは、支援とは、専門性とは…現場で生じる漠然とした疑問が、研究の出発点であったと思います。
大学院では、問題意識を自分の中に留めず、ディスカッションを通して仲間と共有し、社会の問題として深めていきます。多様なバックグラウンドを持つ仲間の経験や考えに触れる中で、新たな視点が生まれることはもちろん、ソーシャルワーカーだからこその自らの視点に気づかされることもあります。
様々な分野の専門家である教授陣、仲間とともに、子ども学を通して人間や社会を知り、そして深く考えることができる場です。直接子どもとかかわる仕事に従事していない私が、「子ども学研究科」であるこの白梅に戻ってきた意味を実感しています。
仕事との両立は苦労もありますが、実践者、研究者として成長していけるよう努力していきたいと考えています。

修了生voice

子ども学研究科 子ども学専攻 修士課程2020年修了 N.R. さん 長岡こども・介護・医療専門学校 講師

「疑問」が「問題意識」へ

入学前、保育現場において、一人で本を読んでも答えが出ない、読めば読むほど、疑問が深まる、という悩みがありました。入学後は、一人で悩んでいた世界から、悩みに「問題意識」という名前が付けられ、仲間、先生方も一緒に悩む世界になりました。ディスカッション形式の授業が多く、参加するためには、知識やアイディアが必要でした。自分で調べ、教えてもらい、どんどん吸収していくこと、研究を深めていくことが喜びになっていきました。

実践者のみ為し得る研究がある、
研究しないとできない実践がある

乳児の保育は、誰にでもできるものなのか。自分の問題意識・研究と共に、進行形の実践者として、「そうじゃない、学んだだけ、豊かな選択肢を以て実践へ」という気概が生まれました。子どもと毎日向き合う実践者にしかできない研究があるはず、と仲間・先生方に励まされながら、研究と実践を進めました。本当の意味で、実践と研究の両立ができるのは、白梅の大学院ならではだと思います。研究の難しさ、楽しさを知り、私の人生においてかけがえのない2年間になりました。