本ページの情報は2022年度の情報です。
2023年度の情報は、7月上旬に更新予定です。
本大学院修士課程の修業年限は2年間ですが、仕事や家庭などの諸事情による勉学への制約に配慮することを趣旨として、3年または4年間で計画的に履修を行う長期履修学生制度があります。この制度では出願時にあらかじめ3年、4年のコースを申請し、授業料等は2年分を各年次に分割して納入します。
※経済的事情だけの場合は申請理由として考慮されません。
学士の学位を有する者で幼稚園および小学校の教育職員免許状を有しない者が、長期履修学生制度に基づき3年(または4年)で本大学院の教育課程と併せて科目等履修生として白梅学園大学子ども学部の教職課程を履修すること(有料)で、各専修免許状の取得を目指せます。
※1限~5限(9:00~17:50)で開講される学部の授業に定期的に出席する必要があります。
本研究科は、子どもと関わる仕事に携わっているなど、現職者の履修が両立できるように、原則として平日(月~金18:20~21:30)2時限の夜間開講となっています。集中講義がある場合は土曜日(9:00~17:50)及び各学期の授業終了後に開講します。
社会人入試は、学士の学位を有し、入学時満22歳以上で職業経験、社会的実践活動、または実務経験を有する方を対象に、小論文・面接で選考を行います。本大学院独自の入学資格審査により出願資格を認められた方も対象となります。
修士(子ども学)
★1:幼稚園教諭1種免許状または小学校教諭1種免許状を持ち、本大学院で教育職員免許法所定の単位を修得した者は、基礎資格として修士の学位を取得するとともに各専修免許状の取得が可能です。教員免許状を有しない者で、学士の学位を有する場合は、本学「教育職員免許取得プログラム」を利用し、各専修免許状の取得を目指せます。
★2:発達心理学をベースに発達的観点から人の健やかな育ちを支援する専門家です。一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構の認定資格です。本大学院で指定科目を履修し、修士課程の修了を基礎資格に審査を経て取得できます。資格の詳細はhttp://www.jocdp.jp/を参照してください。
異年齢保育をおこなう保育園に勤務するなかで、発達の違いによって認識世界が違う子ども同士が、どのように遊びを成立させているのかという問いを持ち、大学院に入学しました。
さまざまなバックグランドを持つ仲間や、幅広い分野の専門性を持つ先生方との白熱するディスカッションは、本当に刺激的です。子どもに関する知見が広がり、認識が深まり、大学院での学びが現場での実践の質を上げるのは言うまでもありません。しかし、もしかしたらより魅力的なのは、子どもについて考えることが、私のすべてが問い直されることに、ひいては人間とは何かという問いにもつながっているということです。子どもについて学ぶ中で湧いてくる問いには限りがありません。
すべての学びを一つのテーマに収斂して修士論文を書き上げるのは、未知の世界へ踏み出すような思いですが、修了したあとには、研究的視点を持つ実践者として保育の見え方が変わるのではないかと思っています。
医療ソーシャルワーカーとして病院に勤めています。ソーシャルワークとは、支援とは、専門性とは…現場で生じる漠然とした疑問が、研究の出発点であったと思います。
大学院では、問題意識を自分の中に留めず、ディスカッションを通して仲間と共有し、社会の問題として深めていきます。多様なバックグラウンドを持つ仲間の経験や考えに触れる中で、新たな視点が生まれることはもちろん、ソーシャルワーカーだからこその自らの視点に気づかされることもあります。
様々な分野の専門家である教授陣、仲間とともに、子ども学を通して人間や社会を知り、そして深く考えることができる場です。直接子どもとかかわる仕事に従事していない私が、「子ども学研究科」であるこの白梅に戻ってきた意味を実感しています。
仕事との両立は苦労もありますが、実践者、研究者として成長していけるよう努力していきたいと考えています。
入学前、保育現場において、一人で本を読んでも答えが出ない、読めば読むほど、疑問が深まる、という悩みがありました。入学後は、一人で悩んでいた世界から、悩みに「問題意識」という名前が付けられ、仲間、先生方も一緒に悩む世界になりました。ディスカッション形式の授業が多く、参加するためには、知識やアイディアが必要でした。自分で調べ、教えてもらい、どんどん吸収していくこと、研究を深めていくことが喜びになっていきました。
乳児の保育は、誰にでもできるものなのか。自分の問題意識・研究と共に、進行形の実践者として、「そうじゃない、学んだだけ、豊かな選択肢を以て実践へ」という気概が生まれました。子どもと毎日向き合う実践者にしかできない研究があるはず、と仲間・先生方に励まされながら、研究と実践を進めました。本当の意味で、実践と研究の両立ができるのは、白梅の大学院ならではだと思います。研究の難しさ、楽しさを知り、私の人生においてかけがえのない2年間になりました。