本学は地域社会における研究・連携・発信を積極的に図っています。
学生が主体になって子どもや高齢者や障害者などとつながる様々な地域貢献活動を通して、
学びを深めています。
地域から学ぶ学生主体の活動
白梅子育て広場地域の子どもたち、保護者や高齢者、障害者など、地域の人々と学生がつながる交流活動が「白梅子育て広場」です。活動内容は多岐にわたり、学生自らが主体的に教員や地域のNPOと協力し、企画・運営に携わっているのが大きな特徴です。短期大学を含め学科を問わず、多くの学生が積極的に参加し、新たな出会いや発見につなげています。地域の方々からも「普段交流のない世代と触れ合える」「子育ての相談ができる」などの高い評価を受けています。7つの活動を実施しています。
地域の乳幼児と保護者が気軽に参加できる「地域の遊び場」をめざし、子ども・保護者・学生が「遊び」を通して交流する広場です。
地域の保護者の要請で始まった発達臨床型の広場。子どもたちが自由に遊ぶ傍らで、保護者の子育て相談、子育て支援を行っています。
地域の小学校での学習支援、小平市が主催する「子ども広場」などに、学生が大学の授業の合間や長期休暇を利用して参加しています。
学生同士が障害に関する知識や接し方の理解を深めるための「学ぼう会」や体験活動により、障害について主体的に学んでいます。
「NPO法人子育てサポートきらら」が月1回、白梅学園内で開催。季節ごとのイベントなど、学生たちと一緒に親子交流を行っています。
人と人とのつながりを生み出し、高齢者、子ども、学生らがともに学び合い、得るものがあるWin-Winの関係(互恵性)をめざしています。
附属の白梅幼稚園で月2回、3歳未満の未就園児の親子を対象に園庭を開放。学生も参加し、親子と外遊びなどで交流しています。
地域の居場所づくりを推進
小平西地区地域ネットワーク地域のNPO、ボランティア団体、民生・児童委員、町内会、大学・学校等に呼びかけ、2012年3月「小平西地区地域ネットワーク」を設立。地域懇談会やコミュニティサロン、中学生無料勉強会などを通じ、「お互いの顔が見える人間関係、豊かな地域づくり」をめざしています。
おいしいお部屋プロジェクト
食育ワークショップ2009年度、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成事業としてスタート。子ども学科 林教授ゼミナールの学生が中心となって、白梅幼稚園とともに食育ワークショップを開催し、これまでのべ1,500人を超える親子や地域の方々が参加しています。4年連続でキッズデザイン賞を受賞。
小平市・
白梅学園大学連携療育事業
発達に障がいのある子どもたちが学生とペアを組み、アートを通じた療育活動を行う子ども学科杉山教授のゼミナール「だれでもワークショップ」。2007年に文部科学省から選定され、2010年から小平市の療育委託事業として活動。こども環境学会賞も受賞している発達支援のモデル事業です。
学生たちは、自治体や企業との取り組みを通じた社会貢献活動にも積極的に参加し学びの場を広げています
学生たちは、企業の取り組む活動に様々な形で関わることで、地域や社会との関わり方や社会貢献に対するする考え方に触れることができ、新たな出会いや発見をします。創造力、共感力、コミュニケーション力を養うもう一つの学びの場となっています。
子ども学科・村上ゼミナールでは、「子どもと保育の未来空間」プロジェクトの一環として、玉川高島屋S・Cと静岡県東伊豆町と3者の連携で東伊豆町の伝承文化である「雛の吊るし飾り」のワークショップを開催しました。次世代への子育て文化の継承と地域におけるコミュニティづくりをめざす連携事業です。
子ども学科・林ゼミナールでは、(株)フレックスインターナショナルが企画・運営する「toretabe・トレタベ」に参加・協力しています。「トレタベ」は子どもたちの農園での体験を提供するイベントで、学生も企画段階から打合せに参加し、食育についての学びを深める体験をします。
(株)ブリヂストンが立ち上げた「小平共創コミュニティ」に白梅子育て広場も参加しブリヂストンイノベーションギャラリーで「こだいら つながるまつり」を開催しました。福祉団体や学生たちが、それぞれの取り組みで感じる課題を共有し、つながりを生かして、地域の課題解決をめざします。
短大保育科佐藤厚ゼミナールでは、小平市の小学校学童保育連携プログラムの一環として、子どもたちと表現活動を行いました。ゲームを通じて子どもたちとの関係性を築き、その後「劇あそび・スカーフ売りと猿」を行い、ともに「創造して遊ぶ」時間を楽しみました。児童との活動は学生にとっても良い経験と学びになりました。
大学・短期大学にある「子ども学研究所」では、2019年に「子どもの社会参画プロジェクト」を立ち上げて、子どもたちが社会への参加・参画を行うことを後押しするために、「小平子ども白書」の作成を目指しています。2019年の5月に、小平市内の小学校と中学校にアンケートをお願いし、そのまとめをもとに同7、8月に「小平市子どもサミット」を白梅で開催しました。小平市が長期総合計画を準備していることを受けて、「2019小平市子どもサミットからの報告書」として、子どもたちの名前で48項目の要望を小平市長に提出しました。2021年6月にはその概要として「小平子どもレポート」を作成し、小平市全域の小・中学生に配布しました。今後も引き続き地域連携活動に努めていきます。
2020年2月、白梅学園大学および白梅学園短期大学は、国立市と幼児教育推進のための社会連携に関する相互の密接な協力を目的として連携協定を締結しました。今回の協定の締結により、国立市とこれまで積み重ねてきた協力関係を一層強化させ、地域とともに幼児教育推進のための課題に迅速かつ適切に対応し、地域の発展と人材の育成および幼児教育環境のさらなる向上に貢献してまいります。2019年2月に締結した小平市との連携協定をはじめ、今後も引き続き地域連携活動に努めていきます。