2017/8/25

オープンキャンパス

【特別企画】8/13(日) 模擬授業のご紹介

8月13日(日)オープンキャンパスで実施された模擬授業をご紹介します!

 

子ども学科

題名: :「保育ってなんだろう?」

講師:   師岡 章 教授

 

 

 

■内容のまとめ

まず、一緒に手遊びを楽しむ中、「保育」が対象とする就学前の幼い子どもたちの世界を想像していただきました。次に、就学前の幼い子どもたちが通う場として幼稚園と保育所を取り上げ、制度的な位置づけとして「幼児教育」と「保育」という違いがあることを紹介しました。ただ、いずれの園に通ったとしても、子どもを育てるという営みについては違いがないこと、また、違ってはいけないことを確認しました。そして、こうした営みを大切にしてきた人々が、「保育」という言葉を大切にしてきたことを紹介しました。最後は、幼稚園入園後、誰ともお話しができなかった子どもが、新人保育者との出会いを通して話せるようになった、という絵本の物語を紹介し、「保育者」となるための基本的な姿勢を一緒に考えていただきました。

 

 

■受験生へのアドバイス

待機児童が社会問題化する中、「保育」という言葉を耳にする機会も増えていることでしょう。しかし、人によって、また立場によって、「保育」という言葉が指す意味はだいぶ異なっているようです。それだけに、就学前の幼い子どもとのかかわりに関心を持った方には、どのような意味で「保育」という言葉が使われているのか、一度立ち止まって考えてほしいと思います。可能であれば専門書を読むだけでなく、幼稚園や保育所等の場に出向き、実際の営みにふれてみましょう。きっと、「保育」という営みの奥深さが見えてくるはずです。こうした現場体験は、保育者になるという目標をより明確にするとともに、推薦入試の面接時の自らの語りも強めてくれるかもしれません。ぜひ、トライしてみて下さい。

 

 

 

保育科

題名:「乳児院・児童養護施設の子どもの現状と保育者の役割」
~虐待を受けた子どもへの施設での支援~

講師:  中山 正雄  教授

 

 

■内容のまとめ

 子どもの虐待問題、虐待などによる親と共に生活できない子どもの施設、そして安心安全の環境の元で子どもは本来もつ能力を発揮することができることを話しました。そういう子育ては、全ての親や全ての人々が望んでいることです。それなのに、現実には虐待死などが発生している現実があります。個人の努力ではどうにもならない問題があるからこそ、福祉の制度、子どもを守る制度が重要になります。日本では、戦後長く「子どもの保護」に力を入れてきましたが、子ども虐待の増加、保護される子ども(施設で生活する子)の増加は、児童福祉法の改正が目指すように「親子分離をしなくてはならなくなる前に家庭を支援する」つまり、「虐待等を未然に防止するため」の施策や児童福祉の在り方に力を入れる方向に動いています。保育士の役割は保育所だけではなく広くとらえて理解していただければと思います。

■受験生へのアドバイス

 8月13日の後、17日に「平成28年度 児童相談所での児童虐待対応件数〈速報値〉」が公表されました。前年より19,292件増の122,578件と言う過去最多となっています。「子ども虐待が将来の我が国にとってどのような問題を持っているのか」について、2000年に制定された「児童虐待の防止等に関する法律」の第1条で述べられています。是非、その法律も読んでほしいと思います。子ども虐待をなくすことの大切さ、子どもを大切にする社会とは何か、皆が望む「良い親子関係」にどのように私たちはかかわりを持っていくことが大切かなどを改めて考えるきっかけにしてほしいと思います。また、乳児院など施設の将来についても8月2日に「新しい社会的養育ビジョン」が公表され、施設入所でなく里親での養育を中心とするとの方向が出されています。社会的な養育はどうあるべきかも考えるきっかけになればと思います。